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大場養蜂園ブログ

簡にして要

ご存じのお客様も多いかと存じますが、はちみつフィナンシェにつきまして、

御中元等でご注文が集中し、製造が間に合わない為、店頭、ネット販売とも、

販売を一時休止させて頂いておりました。

※現在は、販売を再開させて頂いております。

ご不便をお掛けしたお客様、誠に申し訳ございませんでした。

そんなわけで、その頃、うちの奥様は、連日、早朝から夜まで、

暇さえあればフィナンシェを作っておりました。

(基本的にスイーツはほぼ全てうちの奥さんしか作れません。)

 

フィナンシェが販売休止になる直前の事、私のいる新庄本店に、

フィナンシェのご注文のお電話を頂きました。

 

そこでスイーツ担当の花園町店の店長(奥さん)に電話しました。

 

と、電話には、スタッフさんが出たので、他の仕事の話もしつつ、フィナンシェの

ご注文を伝えると同時に、フィナンシェの製造状況についても聞いてみました。

 

スタッフさん「納品日まで、まだ日がありますが、まだまだ焼かないと...。」

 

なるほど...、現在頂いているご注文分は、どうにか間に合うという状況で、

ここに、さらに「追加のご注文を頂きました~♪」って、う~ん。

 

 

私「なんか、店長がご機嫌よくなりそうな...、疲れが吹っ飛びそうな...、

何かよいアイディアありませんか?」

 

スタッフさん「うふふふ、さぁ~、無いと思いますけど...」

 

ですよねぇ~。

 

 

と、そのやり取りの10分後に新庄本店にFAXが流れてきました。

 

それは、ど~見ても、うちの奥さんの筆跡で、

 

 

「  ア  ル  ゴ  ビ  」

(ジャガイモとカリフラワーのカレー)

 

 

とだけ大書されたFAXでした(汗)。

 

分かりやすく解説致しますと、

 

 

「仕事が忙しくて、ごはんを作る"時間"と、疲れて作る"気力"がない。

 よって、お気に入りのインド料理店のアルゴビ(カレー)を所望いたします。

 これがあったら、ガンガンフィナンシェ作れる気がするなぁ~。」

 

 

と、これだけの内容を、わずか4文字に集約して伝えてこられたわけです。

 

簡にして要、もはや天才ですね。

 

地味に強請られておりますが、第一に仕事を、第二に家庭の平和を考えて、

あえて、あえて脅しに屈して、カレーのテイクアウトを買って帰りました。

 

ようし、これで、いろいろ平和になるはず!

ああ、人生ってすばらしい。

(この直後、ご注文増加につき、あえなくフィナンシェ一時販休止となりました。

 世の中そんなに甘くない...。)