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大場養蜂園ブログ

徒然と

3月11日の東北関東大震災、長野地震、大変な被害がでており、いまだ、その全貌は
把握しきれていないようです。

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り致しますとともに、被災された方々に
心よりお見舞い申し上げます。

もともと、更新頻度の低いこのブログですが、さすがに今回は、何をどう書いて
よいやらわからず、いや、のんきに更新なんてしている場合なのだろうかと思い、
余計にモチベーションが…。


と、いろいろ思ったのですが、ともかく、今、現時点で思った事、地震だけではなく、
福島の原発の影響も含め、テレビや、ネット、その他で見聞きした情報をもとに
思った事を少し書かせて頂こうかと思います。

テレビでみていた津波の光景は、不謹慎な言い方かもしれませんが、映画を見ている
かのようでした。

この日本で、あんなに凄まじい大津波がくるとは…。
皆さんもご覧になられたように、いくつもの町が一瞬にして消え、多くの方が
一瞬にして住まい、職場を失い、多くの方が一瞬にしてその命を落とされました。

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
被災された方々には心からのお見舞いを申し上げます。

その上さらに原発の事故…。

これから、被災された地域は一体どうなるんだろう?
復興はうまく進のだろうか?
月並みかもしれないが、自分にできる事は何かないのだろうか?

と、思いはするのですが、いろんなサイトなどの情報を拝見すると、どうやら、
正義感、義侠心といったものだけで、訓練を受けていない人間が被災地に駆けつけても
かえって迷惑なだけと。

それらのサイトをみると、言われてみればごもっともなのですが、手助けをしたいと
被災地に行くからには、被災されたかたの手助けはもちろんですが、それ以前に
「ご迷惑」をかけないようにしなければならないと書いてあるわけです。

被災地では、色々な物が不足していますし、住む場所さえ失くし、場所によっては
せまいスペースに多すぎるくらいの方が身をよせていらっしゃる。

つまり、具体的には、現地へ行くからには、ボランティア活動するにあたって、

自分の水、食糧は自前で持ちこむ事、
避難所は住居を失くした方の場所であるから、避難所での寝泊まりはせず、
自分で寝泊まりする場所を確保しておく事、
消防、自衛隊、医師の方々など、その道のプロの邪魔にならないようにする事
(阪神淡路大震災時には一般人が手を出すより、訓練された消防、自衛隊の方々が驚くほどの速さでガレキなどの撤去をされたそうです)、
水道が復旧していない地区ではトイレ事情を悪化させる原因になりうる事。

他にもいろいろありましたが、このような事を十分考慮してから行動すべきと書いて
ありました。
これは下手するとその場にいる事自体が邪魔になるかもしれないのでは…?
私はボランティアに行けるわけではありませんでしたが、それにしても、こういった
事柄を深く考えてみた事はありませんでした。

…結局できる事は、精一杯の義援金を送らせて頂く事くらいなのか。


「今できる事は義援金の他にそれぞれの生活、仕事を頑張る事なのかな…。」


と、そこへ、うちの奥さんの声が。

一番単純な事かもしれませんが、結局それしかないように思うのです。
そして、これが一番大事な事だとも思うのです。

この大災害の前に、全く無力以外の何物でもない私ですが、直接ボランティアなどで
貢献できなくても、うちの奥さんの言うように、日々の仕事、生活を頑張ることで、
わずか、ほんのわずかかもしれないが、日本経済の減速をやわらげる、そして
できれば元気を与える事ができるように、ひいては被災地の一日でも早い復興に、
わずかでも貢献できるように、そう信じて頑張る事だと思うのです。

また、テレビでもいろんな情報が流されていました。

今もって被災地で救助、復旧活動を行い、原発事故の真っただ中で身を呈して戦う
消防、自衛隊の方々。

それらの様子を見て、被曝、その他の危険を冒し災害に立ち向かう作業をされている
全ての方に、深い感謝の念を禁じえません。

そして、さらに、すぐに空母を急行させ被爆者を出しながらも救助活動を行ったり、連絡なしで
突如ヘリで避難所に救援物資を直送してくれたり、津波の損傷で使用不能だった
仙台空港に大型輸送機を「強行着陸」させ、建設資材を運び込み翌日から空港を
使用できるようにしてくれた米軍。
「もう大丈夫だ、日の丸の飛行機は明日から降りてこい」と。

米軍に関してはいろんな意見をお持ちの方がいらっしゃるとは思います。
個人的には特に否定、肯定という意見を持ち合わせているわけではありませんが、
同盟国とはいえ他国である日本の危機に自国人に被曝者を出しながらも救援の手を
差し伸べてくれた行為に対して、素直に深い感謝の気持ちを抱かずにはいられません。


さらに、強く感じた事は、被災された方々の人間性についてでした。
町が消滅し、家族をなくし、物資が窮乏する苦しい中で、なんと立派なのだろうかと。

テレビなどをとおして、よその国で暴動などが発生している場面を何度も目にした
事があります。
海外では、被災地がほぼ無政府状態になったり、治安の悪化が懸念され、暴動などの
危険性も考えられたようです。
しかし、一部の火事場泥棒的な事例を除いて、目立った暴動など起こっていません。
それどころか、海外の新聞で驚きをもって報道されたように、生き残った人々は、
物資、食事の配分など時にも、暴動はおろか奪い合いすら無く、整然と列を作って
お互いを励ましあって頑張っておられるようでした。
テレビ局の方のインタビューなどに応じられた方の中には
「私などより、もっとひどい被害をうけた方が大勢いる。私よりそういった  方々に手を差し伸べてほしい。」
といった事を仰っておられる方もいらっしゃいました。
私のような被災してない人間にはわかりえない苦しい状況、そんな中の被災者の
方々の様子(もしかすると、上記は日本人の感覚では普通の行為なのかもしれませんが)
を拝見し、こういう心持の方々が多くいらっしゃる限り、きっと被災地は、
そして日本は復興をなしえると思えるのです。
そして、そういう被災者の方々の気高さを、私は日本の誇りに思うのです。


私の母が震災の2~3日後にテレビでみた被災者の方の事を教えてくれました。
発言内容は大体つぎのようなものだったということでした。

この災害でみんなつらく苦しい思いをしているが、今こそ勇気をだしていかなければ
いけない。
町は壊滅してしまったが、少しでも早く復興を進めて、こんな時こそ日本人の
強さ、底力を、被害に打ちひしがれていると思っている海外の人々に、
日本は、日本人は大丈夫だと、不屈だと知らしめるべく頑張らなくてはいけない。


こんな内容だったそうです。

一番苦しい思いをしているはずの被災者の方に逆に勇気づけられた気がしました。

日本中が、そして世界の多くの人が被災地の皆さんを応援しています。
これ以上被害が大きくならないよう、一人でも多くの方の命が助かりますよう、
一日も早い復興が実現しますよう、お祈りするとともに、少しでも貢献できるよう
今やれる事を頑張りたいと思います。

なんだか、らしくもない事やエラそうな事書いてしまいました。
申し訳ありません。
次回からは、もう少し明るい更新をできればと思います。